有為泡影 2
若菩薩不住相布施 其福徳不可思量
釈尊は須菩提に「求道者・すぐれた人々は、跡をのこしたいという思いにとらわれないようにして施しをしなければならない。」と語った。その理由というのが上記。その意味は
(書き下し) もし菩薩、相に住せずして布施せば、その福徳は思量すべからざればなり。
(サンスクリット原典からの邦訳)
もしも求道者がとらわれることなく施しをすれば、その功徳が積み重なって、たやすくは計り知られないほどになるからだ。
『金剛般若経』 第四節のこの箇所を読んでいて、連想した人= コルカタの聖テレサ(マザーテレサ)、アフガニスタンで現地の人々のために尽くした中村哲医師、そして宮沢賢治の『雨ニモマケズ』。
”サウイフモノニ ワタシハナリタイ” … ムズカシイ!
<参考資料>
『般若心経・金剛般若経』 中村元・紀野一義訳註 岩波書店 (岩波文庫 青303-1)