北嵯峨散策:千代の古道を経て

今回は広沢池南西にある兒神社を出発点に、「千代の古道」に沿って大覚寺まで。さらに大覚寺北側の山裾(朝原山町)をぐるっと回り、広沢池の西側へと散策。空には雲一つなく絶好のお散歩日和。
【千代の古道(ちよのふるみち)】
『細雪』の椿(嵯峨広沢西裏町)

広沢池南西の辻角、遍照寺に向かう曲がり角に、真紅の花がたわわに咲く一本の椿の木がある。「右京区・区民の誇りの木」に指定され、谷崎潤一郎の『細雪』にも登場。
「明くる日の朝は、先ず広沢の池のほとりへ行って、水に枝をさしかけた ...
鳴滝川と鳴滝

周山街道は福王子交差点から御室川に並行するようにして北上する。この付近から御室川は「鳴滝川」とも呼ばれるらしいが、その名の由来となる滝が福王子バス停から十数分北に行った街道の左側にある。
小さな空き地に川岸に下りる石段があり、 ...
広沢池(ひろさわのいけ)

大覚寺の東に位置する広沢池は、大沢池とともに奥嵯峨の観月の名所として知られているが、桜の頃も美しい。日本三沢池の一つに数えられ(他の二つは奈良の「猿沢池」と大分県宇佐市の「初沢池」)、農林水産省の「ため池百選」にも選ばれている。
川辺の春

暖かい春の陽射しに誘われてご近所を散歩。
この間まで固い蕾だった御室川縁の桜は、連日の暖かさに薄紅色の可愛らしい花を咲かせ始めている。
桜の樹の下では、青紫のムスカリや白い水仙の花達が春の風に揺れている。桜の樹 ...