緑蔭の嵯峨野散策

京あれこれ

ゴールデンウィークが終わり嵐山の混雑も少しは減ったようなので、嵐電嵐山から二尊院辺りまで緑蔭の中を散策。落柿舎から嵐山を望む
まずは野宮神社の横を抜けて落柿舎まで。はるか以前に立ち寄った野宮神社は、ポツンと竹林の中に建つ小さな神社だった。それが今では縁結びのご利益を求める観光客でいつもごった返している。とても参拝する気にはなれず先に進む。しばらく続く竹林の径では、観光客や修学旅行生、時折は人力車が往来する。強い竹の香りにふっと以前の記憶が蘇る。

嵯峨児童公園の横を通って落柿舎に向かうが、この辺りは地元の人が時折通るくらいで静か。親落柿舎子連れが楽しそうにブランコを漕いでいる。前回 (と言ってもかなり以前のことだが) 落柿舎を訪れた時は、まだ非公開で、生垣越しに蓑・笠の掛けられた草庵を拝見するだけだった。それが財団が設立されて拝観可能となっていると知り、心弾ませて訪れることに。
表門を入るとすぐに茅葺の本庵があり、その西側奥にもう一つの庵「次庵」がある。庭園が思ったよりも広く、柿の木だけでなく様々な植物が植えられている。今は桔梗が紫の花を咲かせ、初めて目にする白く大きなカザグルマには新鮮な驚き。点在する歌碑を眺めながら緑の葉蔭を歩いていると、思わず時間が経つのを忘れてしまう。

かざぐるま    草庵に 翳を残して 柿若葉  (畦の花)
 
落柿舎から二尊院に向かう道すがら「小倉百人一首文芸苑」と題された竹林の中の歌碑群に目が止まる。向かい側には「長神の杜」という名の公園。どうやら嵐山・嵯峨野エリアを小倉百人一首で巡ってもらおうということで、新たに設けられた歌碑の野外展示場のひとつのようだ。興味深く拝見し、帰宅したらもう少し詳細を調べてみたくなった次第。

小倉百人一首文芸苑の歌碑  竹落葉 踏みしめたどる 和歌(うた) の径  (畦の花)

あちこち寄り道をしてやっと着いた二尊院。以前訪れたのは、雪が積もった寒い朝で、二尊院まだ拝観前だった。今回は青モミジも眩しい参道を通り、初めて二尊を拝観することに。こちらも観光客はちらほらで、本尊の「釈迦如来」「阿弥陀如来」二尊を始め脇侍の仏像も心ゆくまで拝観でき満足。ただ心残りは「時雨亭跡」までは行けなかったこと。また機会を見つけて是非訪れよう。二尊院参道

 

      緑蔭に 苔みずみずし 二尊院  (畦の花)