五辻の昆布

京あれこれ

 「五辻 (いつつじ) の昆布」 (上京区五辻通千本東入る) にちょっと面白いポテトチップスがあると聞いて行ってみた。
 千本通りと五辻通の交差点北東角にある 「五辻の昆布」 は、明治35年創業の昆布の老舗。店舗前には季節に合わせたいろいろな昆布が並び、店内一階には出汁昆布を始めとして佃煮やとろろ昆布などが置かれている。二階は完全予約制のラーメン店「昆布と麺 喜一」。「昆布の価値を再認識してもらう」ために作ったという「昆布らぁめん」と水出し昆布の試飲などがセットになったものが提供されているらしい。

 さてお目当てのポテトチップは、その名も 「ぽて昆」 。スティックタイプの揚げポテトに山椒パウダーと昆布茶がまぶしてある。山椒の香りがよくし、食べた後には口の中にピリッとした味と一種の清涼感が残る。お酒を嗜む人には「あて」になるのかな。
 面白いのはパッケージに印刷された京言葉。「おきばりやす」「イキリやなあ」「おやかまっさんどした」「知らんけど」「好きなようにしはったらええんと違います〜」等々。読みながら思わずくすくす笑い。京都土産にも良いかも!
 「ぽて昆」 と一緒に買い求めた佃煮 「鞍馬」 は、若布と山椒を炊いたものだが、粒山椒が入っていてクセになる味。特に山椒の奥深い味わいは初めての経験。一度鞍馬の「木の芽煮」と食べ比べしてみたいと思った。

 <参考資料>  「五辻の昆布」 website