北野天満宮『梅苑』 (上京区御前通今小路上ル)

京都・寺社

梅花祭も過ぎた3月半ばの”天神さん”の梅苑。桜に比べて開花期間が長い梅は、まだまだ見頃。
祭神である菅原道真がこよなく愛でた梅が、今を盛りとばかりに競うように咲き誇っている。拝観の栞によれば、約50種、1500本の梅の木があるらしい。参道から境内、そして梅苑に至るまで、紅や白、一重に八重と、実に様々な梅を目にすることができる。
梅苑から御土居の方へと足を伸ばせば、人の姿もまばらになり、紙屋川の流れを見ながらゆっくり春の日を散策できる。初夏には青もみじが、そして秋には紅葉がさぞ美しいことだろう。 

    東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな  

菅公さま、はるかいにしえより時を超えて梅の春をご覧になっていますか?